購買力平価説(その4)
他の通貨についても同様に計算すると以下のようになる。最初にPLN(ポーランドズロチ)、BRL(ブラジルレアル)、RUB(ロシアルーブル)、TRY(トルコリラ)は以下のとおりである。
~FXトレーディングを経済学に基づいて理論的に考える~
他の通貨についても同様に計算すると以下のようになる。最初にPLN(ポーランドズロチ)、BRL(ブラジルレアル)、RUB(ロシアルーブル)、TRY(トルコリラ)は以下のとおりである。
主要通貨に関しては購買力平価と市場の為替レートについて、一定の乖離は当然あるもののある程度の関係性があることがわかった。では、エマージング通貨ではどうなるかということをみていこう。例として、ZAR(南アフリカランド)とMXN(メキシコペソ)を見てみよう。
現実には為替レートの絶対水準がどれぐらいになるべきかのベンチマークになる指標は購買力平価ぐらいしかないので、為替市場が購買力平価を完全に無視して動いていると考えるのは適切ではないと考えられる。
ここで、取り扱うのは購買力平価説(Purchasing Power Parity, PPP)である。これは各通貨で同じ財(のバスケット)を購入する場合に必要となる金額を計算して、その比率で為替レートが決定すると考える方法である。