外貨準備
政府や中央銀行が保有する外貨のことを外貨準備(Foreign Reserve)という。主に為替介入の目的で保有する準備金、あるいは、為替介入の結果保有している外貨であるとされている。
~FXトレーディングを経済学に基づいて理論的に考える~
ファンダメンタル分析
政府や中央銀行が保有する外貨のことを外貨準備(Foreign Reserve)という。主に為替介入の目的で保有する準備金、あるいは、為替介入の結果保有している外貨であるとされている。
ところどころ値が飛んでいるのは四半期末がスポット日になっている日付のデータであり、銀行の資金取引や外国為替取引は四半期末に受渡日が集中する傾向があり、 四半期末が受渡日になる短期金融市場の金利や為替スワップのレートは異常値になることがよくある。
カバーなし金利平価説について検証してきたが、為替取引で現実に受け取れる金利はスワップポイントといわれるリスクプレミアムを含めた金利であった。したがって、 カバーなし金利平価説の金利は机上の空論に過ぎず、現実に受け取れる金利ではないことを意味する。
金利平価説の成立の可否に関しては1回目とほぼ同様の結論であると考えられるだろう。中央銀行は市場の動きを読みながら金融政策を考えるし、反対に市場側も中央銀行の動きを読みながら取引をしている部分もあるという点で、一貫した傾向を見出すことは難しいように見える。
金利平価説について計算式通りに検証したが、もう少し改良の余地があるんじゃねえの?とおそらく思っただろう。AUDやNZDの表などを見れば、為替レートと金利差は連動性があるように見えるのだが、金利平価説の式によるフィッティングはそれをほとんど取り入れていないように見える。
BISの為替レートと政策金利のデータ(1999/01/01~2021/06/30、IDRのみ2006/01/01 ~2021/06/30 )を用いてエマージング通貨について回帰分析した結果とグラフは以下のとおりである。
通貨の傾向として、CHF,GBP,JPYは金利平価説よりの推定値であるが1とは乖離がある数値であるといえる。AUD,NZDは金利平価説とはむしろ逆の傾向があり、キャリートレード向きの通貨であると考えることができる。
フォワード為替レートが将来時点Tにおけるスポット為替レートの期待値であるとする仮説を金利平価説(Interest Rate Parity Theory)という。
他の通貨についても同様に計算すると以下のようになる。最初にPLN(ポーランドズロチ)、BRL(ブラジルレアル)、RUB(ロシアルーブル)、TRY(トルコリラ)は以下のとおりである。
主要通貨に関しては購買力平価と市場の為替レートについて、一定の乖離は当然あるもののある程度の関係性があることがわかった。では、エマージング通貨ではどうなるかということをみていこう。例として、ZAR(南アフリカランド)とMXN(メキシコペソ)を見てみよう。