閑話休題:資産運用会社について
資産運用会社は資産運用というサービスを請け負い(代行する)、それに対する対価として手数料(受託手数料)を受け取るのいうのがビジネスモデルである。これはヘッジファンドのような限られた顧客を相手にする運用会社でも本質は変わらないだろう。
~FXトレーディングを経済学に基づいて理論的に考える~
エッセイ
資産運用会社は資産運用というサービスを請け負い(代行する)、それに対する対価として手数料(受託手数料)を受け取るのいうのがビジネスモデルである。これはヘッジファンドのような限られた顧客を相手にする運用会社でも本質は変わらないだろう。
金融機関やFX業者の利益を生み出す構造は基本的に手数料であり、中抜きと同じ仕組みでできていると以前書いた。FXとあまり関係ないテーマだが、不動産投資というのも本質は同じなんじゃないかという気がしてきたので、ちょっとした仮説を書いてみようと思う。
持っているポジションのリスクを他の金融商品を使って軽減する取引のことをヘッジ取引という。ピンポイントで特定の取引のリスクをヘッジする取引を個別ヘッジ(Micro Hedge)、ポジション全体のリスクをまとめてヘッジする取引を包括ヘッジ(Macro Hedge)という。
投資理論というのは、馬鹿の一つ覚えのように分散投資を推奨し、それ以外やることないのかよと言いたくなるほどポートフォリオ選択の理論を研究する。ただ、個人投資家レベルの資金運用では気にするほど影響を及ぼさないように見えるのである。
FX業者の従業員はイギリス人みたく昼間から酒を飲みに行ってるのか、ぼろ儲けしやがって、いいご身分だなチクショー、という話ではない。競馬のようなギャンブルで、居酒屋のおばちゃんが酔っぱらいのギャンブラーから予想を聞いて、馬券を買ってくるパシリをするふりをして、実は馬券を買わずにその代金を自分のものとすることを"呑み行為"という。
為替のトレーディングをビジネスとしている企業の代表格は銀行だろう。そのため、銀行のディーリング(トレーディング)業務がどのようなものであるかを知ることが個人投資家のトレーディングを考える上で重要であると考えられる。