金利とディスカウントファクター(その1)
ありきたりな説明ではあるけど、今日100万円もらえるのと10年後に100万円もらえるのとでどちらの方がうれしいだろうか。奇特な人を除けば今日の方がいいだろう。では、今日30万円もらえるのと10年後の100万円もらえるのとではどうだろうか。
~FXトレーディングを経済学に基づいて理論的に考える~
ありきたりな説明ではあるけど、今日100万円もらえるのと10年後に100万円もらえるのとでどちらの方がうれしいだろうか。奇特な人を除けば今日の方がいいだろう。では、今日30万円もらえるのと10年後の100万円もらえるのとではどうだろうか。
突如として湧いて出る怪しげな研究であるが、市場の為替レートの挙動を疑似的にシミュレーションするアルゴリズムを考えたいというものであり、実をいうとこのブログで最もやりたい研究の一つである。
外国為替証拠金取引では持っているポジションに応じてスワップポイントといわれる利息が支払われたり、徴収されたりする。これがどういう仕組みで決まっているものなのか、意外と知らない人が多いというより、むしろ知らない人の方が多いのではないかと推測している。
為替のトレーディングをビジネスとしている企業の代表格は銀行だろう。そのため、銀行のディーリング(トレーディング)業務がどのようなものであるかを知ることが個人投資家のトレーディングを考える上で重要であると考えられる。
回帰分析の説明。
3次スプライン補間(キュービックスプライン補間)の数学的な説明。
数学的な補間処理の方法はいくつもあるだろうが、基本的に利用するのは以下で紹介する線形補間とスプライン補間であり、この2つを使いこなせればほとんどの場合で困ることはないと考えられる。
他の通貨についても同様に計算すると以下のようになる。最初にPLN(ポーランドズロチ)、BRL(ブラジルレアル)、RUB(ロシアルーブル)、TRY(トルコリラ)は以下のとおりである。
主要通貨に関しては購買力平価と市場の為替レートについて、一定の乖離は当然あるもののある程度の関係性があることがわかった。では、エマージング通貨ではどうなるかということをみていこう。例として、ZAR(南アフリカランド)とMXN(メキシコペソ)を見てみよう。
現実には為替レートの絶対水準がどれぐらいになるべきかのベンチマークになる指標は購買力平価ぐらいしかないので、為替市場が購買力平価を完全に無視して動いていると考えるのは適切ではないと考えられる。